広告・EC動画制作をAIで内製化するには — 外注しながら社内に仕組みを残す方法

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AI内製化EC動画広告制作

AI内製化は「全部自社でやる」ことではなく「差し替えの速度を上げる」ことである

広告・EC動画制作をAIで内製化する目的は、外注をゼロにすることではない。日々の差し替え・量産部分を社内で回せるようにし、企画や撮影など専門性が必要な工程だけを外注に残すことが現実的な着地点である。forCreatorsはTikTok Shopを中心に1,000本以上の動画を制作・納品してきたが、その経験からも「完全内製」を目指したブランドほど途中で運用が止まる傾向がある。理由は、動画1本を作るための工程(構成・撮影・編集・検証)を担う人員をEC担当者が兼務できないためだ。

完全内製が難しいのは、制作工程がEC組織の中に存在しないからである

EC運用担当者の主業務は在庫・広告運用・CSであり、動画制作の工程はもともと組織内に存在しない。ゼロから内製チームを作ると、採用・機材・編集スキルの教育コストが発生し、外注より高くつくケースが多い。内製化を検討する際は「全工程を移す」のではなく、AIで代替できる工程だけを切り出す設計が現実的である。

AIで内製化できる工程とできない工程は分かれる

工程 AI内製化のしやすさ 理由
構成案・台本のたたき台 しやすい パターン化しやすく、AIが下書きを高速生成できる
実写撮影 しにくい 商品の質感・ブランドの空気感は人が撮る判断が必要
カット編集・テロップ差し替え しやすい ルール化すれば自動処理に乗せやすい
訴求の企画・検証設計 しにくい 商品理解とマーケ判断が必要で属人性が高い

forCreatorsではClaude Codeを使い、動画制作フロー全体の50〜60%をAI化した事例を公開している。台本のたたき台や編集の一部工程が対象で、撮影と企画判断は人が担っている。詳細は非エンジニア社長がClaude Codeで制作フローの60%をAI化した話で解説している。

内製化は外注を止めずに、型を残す順で進めるべきである

  1. 現在外注している制作を止めずに、まず1〜2案件だけAIツールを併用してもらい、工程のどこが自動化できるかを可視化する。
  2. 自動化できた工程(テロップ生成・カット割りのテンプレート化など)のワークフローを社内用にドキュメント化する。
  3. 実写素材から動画を自動量産する仕組みを、既存の撮影データを使って試す。実写素材からの自動量産事例は実写素材から商品紹介動画を自動量産するで紹介している。
  4. 型ができた工程だけ社内運用に切り替え、企画・撮影は外注に残す。

この順序であれば、内製化の途中で制作が止まるリスクを避けられる。いきなり全内製に切り替えると、型ができる前に運用が破綻するためである。

AI素材と実写素材は内製化後も使い分けが必要である

AIで内製化が進んでも、すべての素材をAI生成に置き換えるべきではない。AI素材は量産・検証向き、実写素材は信頼構築向きという役割の違いがあるためだ。forCreatorsが検証したAI広告と実写広告の使い分けはAI素材の広告と実写広告はどちらが効くかにまとめている。内製化はこの使い分けを前提に設計する必要がある。

外注と内製化支援を組み合わせた場合の費用感

素材支給での編集のみなら60秒以内で¥7,000、60秒超で¥12,000(税抜)である。企画〜撮影〜編集までフルで依頼する場合は¥30,000/本(税抜)となる。内製化を進める段階では、まずフルお任せで型を作り、型ができた工程から編集のみの発注に切り替えていく運用が、コストと再現性の両方を確保しやすい。

まとめ:内製化は「外注を減らす」ではなく「外注の役割を変える」設計である

内製化がうまくいくブランドは、外注を完全にやめるのではなく、外注の役割を「量産」から「企画・撮影・検証」に絞り直している。AIに任せる工程と人に残す工程を分けることが、内製化を継続させる条件である。

制作を止めずに内製化の型を一緒に作りたい場合は、制作とAI内製化をまとめて相談するから相談できる。制作依頼のみを検討している場合はこちらから問い合わせが可能である。

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